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育児中・子育て中の嫁姑問題~近所に住む孫に会いに行くとき

ご近所の息子夫婦宅へ孫の顔を見に来るとき

「もう、何をさておいても、あの小さな手、つぶらな瞳、あいくるしい表情を見たい!」
きっとこう思われているお舅さん、お姑さんも多いのでは?
そうなんです。赤ちゃんって本当にかわいいですよね。自分が子育てしていた時の、あのなんともいえない切ない記憶を、まざまざと思い出させてくれる存在。それが赤ちゃんなんですよね。

でもね。
だからといって、頻繁に赤ちゃんに会いに来るというのは、どうかご遠慮願いたいのです。新生児を子育て中のママは、本当に疲労困憊状態のことが多いのです。

新 生児を育てているママの睡眠時間は、大げさでなく二、三時間だということも珍しくありません。精神的も身体的にも丈夫で頑丈な女性が、「産後鬱」状態にま でなることもあります。特に初めてのお子さんを育てているママは、せっぱ詰まった精神状態のかたが多いのではないかと思います。
たった三十分でもいい。寝たい。寝たい。寝たい!
そんなことを切実に思っているママのところへ、しょっちゅう呑気(言い方が悪くてすみません)に、るんるん気分でやって来るお姑さんのことを、なかなか好意を持って受け入れることは難しいと思うのです。

息子が在宅の土日をねらって、来訪するお舅さんお姑さんもおられるかと思います。これも、実は気を付けていただきたいのです。
ママは、平日、孤軍奮闘で育児をしています。ママにとっての土日とは、

「ようやく、夫とゆっくり会える」
「夫に話をいっぱい聞いてもらいたい。赤ちゃんを見ていろいろ二人で話をしたい」
「夫に赤ちゃんの面倒をみてもらって、美容院や買い物に行きたい」

こんな感じで、土日の夫との時間を、本当に心待ちにしているママも多いのです。できれば、なるべくそっとしておいてあげてほしいのです。


でもやはり、「それでも、赤ちゃんを見たい! 赤ちゃんの成長を見守りたい!」そう思われるお姑さん、お舅さんのお気持ちもとてもよくわかります。
実際、赤ちゃんの成長は本当に早いです。二週間会わなかっただけでも、顔つきが変わっているなんてこともあるでしょうしね。

また、嫁が里帰り出産をした場合は、嫁側の親は毎日毎日赤ちゃんの成長を見ることができます。もちろんその反面、色々なお世話の手伝いなど、金銭的肉体的精神的な苦労も発生するのですが。
そんな場合は特に「同じ孫なのに…」と思われるかもしれません。

なので、もしも「頻繁に赤ちゃんに会いたい」とお姑さんが思われているのであれば、できるだけ嫁姑、お互いにメリットがある方法を模索してみてはいかがでしょうか。

例えばですが…。

嫁は育児中、自分の時間がほとんど持てません。
なので、お姑さんがいらっしゃる間、嫁が自由に買い物やヘアサロンなどに行く時間を提供する。
睡眠時間が圧倒的に足りないママもいます。
孫を見ている間、お嫁さんには寝ていてもらうのはどうでしょうか?

でもこのやり方がスムーズに行くには、ちょっと工夫が必要。独りよがりの「親切の押しつけ」ではだめ。やはり相手の希望を聞いて欲しいのです。お姑さんと嫁の「したいこと・してほしいこと」が一致したときにのみ、有効だと思うのです。
例えば、「そうだ、私、あなたに変わってご飯を作ってあげるわ!」「掃除をしてあげるわ!」と申し出ていただいても、勝手に炊事スペースを使われるのがとてもいやな嫁もいますし、掃除のやり方にこだわりがあり自分以外はやってほしくないという嫁もいます。
全ての「してあげよう!」が相手にとってありがたいかというと、そうではありませんよね。

ま た、嫁側から「お姑さんが来ている間、私はヘアサロンへ行きたいでーす、体を横にしたいでーす」なんて言い出せるかたは少ないと思います。ぜひ、お姑さん 側からざっくばらんに、「私、赤ちゃんが見たいのだけれど、その間、あなたが体を休めたり、どこかへお出かけするなんてどうかしら?」と希望を訊いてあげ てください。

そして、
「して欲しいことはなにかしら?」
「してはいけないことってどういうことかしら?」
と必ず訊いてください。
できれば、その内容を紙にメモすると、嫁は、「あ、きちんと私の言うことを理解してくださっているわ、これなら任せられるわ、安心だわ!」と、お姑さんへの信頼度もアップすると思うのです。
もちろん、嫁が「してほしくない」と言ったことは、絶対しないでくださいませ。たとえ、隠れてこっそりとでも!
「我が子の命をお姑さんに預けた」という嫁の気持ちを、踏みにじることになります。


「産後の手伝い」とは、赤ちゃんを抱っこすることではありません

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